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レビュー(Amazon.co.jp)
???1964年に若干22歳で世界ヘビー級チャンピオンとなった黒人ボクサー、カシアス・クレイ=モハメド・アリ(賞賛されるべき人、の意味)の激動の半生をつづった、名匠マイケル・マン監督の意欲作。
???ヴェトナム戦争の徴兵を拒否したがために国家によって逮捕、そしてチャンピオンの地位を剥奪され、いつしかアメリカを相手に戦いを続けていた彼の生きざまは、NYテロ事件後急速に右傾化している現在のアメリカに、痛切なカウンターパンチを浴びせるに足る力強さに満ちあふれている。
???これまで飄々(ひょうひょう)とした軽さが身上だったウィル・スミスだが、ここでは一転して、腹を括ったかのように見事アリ役を自分のものとしており、単なるそっくりさん演技の域を越えているのもいい。(的田也寸志)
カスタマーレビュー ![]()
俺たちの英雄、アリの素敵な映画
(2007-04-18)
モハメド・アリ---。 史上最強のヘビー級王者にして、おまけにハンサムで、しかも最高のエンターテナー。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」、そんないかした数々の名文句を吐き、人々の唇にその文句を上らせた。
彼の、記者会見等でのビッグ・マウスを、みんな期待して、楽しんでいた。
世界中が、彼の試合にどんなに熱狂し、興奮したことか。
未だに、彼を凌ぐ王者は出てこない。
カシアス・クレイという名前で19歳で王者になり、イスラム教徒となり改名し、
懲役を「私はベトナムの人々になんの憎しみもない」と拒否。ライセンスの剥奪、
数年間の忍耐の時、復帰、そして誰も勝てるやつはいないといわれてた超ハードパンチャー、
ジョージ・フォアマンをキンサシャでKOしての王座復帰(フォアマンはあまりのショックに、
この試合の後、牧師になった)。
それから恋人とのロマンス。
そんなアリのファイトだけでなく、人生を映画にしたのがこの作品。
主演のウィル・スミスは姿格好、リング上でのステップや動きまでアリそっくりで、
往年の王者がスクリーンに蘇った気持ちになって嬉しい。
史実にかなり忠実に作られているが、ドキュメンタリーではなく、これはあくまで映画。
十分にアリとアリの人生を、楽しむことができる素敵な映画。
僕は大事なライブラリーとして、当時の自分の思い出とともにこのDVDを大切に取ってあります。
凶暴なくらいまっすぐな生き方
(2006-02-28)
元ヘビー級王者、モハメド・アリの人生を映画化した作品。
宗教、人種差別、戦争…
彼の生きてきた時代の困難さが誠実に映像化されています。
徴兵忌避裁判のくだり、
『オレの戦う相手は1万6000キロ離れたところにいる貧しい人じゃない』
って台詞には、あまりにも正直すぎて胸が痛くなりました。
彼がそうなるよう意識したわけではなく、
ほとんどイキオイでしたその行為によって
アジア系の住民に感謝され、
アフリカ系の住民に熱烈に支持されていくのです。
乱暴なくらいにまっすぐに生き抜くアリの姿にじんときます。
ちょっと★が少ないのは重たい作品なので。
おなじボクシング映画なら
『シンデレラマン』の方が映画らしくて楽しいです。
内容が濃い
(2005-09-25)
モハメド・アリは一昔前のボクシングチャンピオン,という程度の知識でこの映画を見たのですが,想像以上に内容の濃い映画でした.挑発的な闘争心を前面に出して闘う(そして生きる)背後に何があったのか,実体のない見えない相手とどう闘い,どう克服したのか,そして彼が単にボクシングだけのチャンピオンではなかったことがよく分かる.60年代から70年代に噴出していたアメリカの社会問題もある程度よく描かれていると思う.アリをフィーチャーし続け,影ながら大いに助けた白人のスポーツキャスターの役どころも味がある.
“英雄”アリを熱演
(2005-02-27)
観ていて、胸が熱くなる一本。
偉大なるチャンプ、モハメド・アリが、
いったい何を相手に戦っていたのか。
どんな過酷な戦いをしていたのかが良く分かる一本。
時代背景がまったく分からないという人は、
『ミシシッピー・バーニング』や『マルコムX』なども
まとめて観てみると、良いのではないでしょうか。
アリとアメリカ
(2004-11-16)
『ヒート』『インサイダー』など、男の世界を描かせたらピカイチのマイケル・マン監督。主演のウィル・スミスは、モハメド・アリになりきるために、体重を増やして鍛え上げた体は、本物のヘビー級ボクサーと見間違うほど。アリを追いかけるスポーツキャスター役に、ジョン・ヴォイト。彼は、顔に特殊メイクを施して別人になりきり、なんだか楽しそう。この演技で2人は、アカデミー賞の主演、助演賞にノミネートされました。
物語には色々なエピソードが盛り込まれていて、焦点が定まらなかった感じ。当時のアメリカの社会情勢に疎い私は、少し戸惑いながら観賞しました。人種差別問題、アリとマルコムXやブラックモスリムとの関係、そしてヴェトナム戦争。どれも重要な出来事なので省略できなかったのでしょう。それだけ、60〜70年代のアメリカは、多くの社会的な問題を抱えていたということかもしれない。
映画には、社会派的な内容が多分に含まれているものの、映画としての興も存分に味わえます。アリの捲し立てる演説は楽しいし、リストンやフォアマンとのボクシングのシーンは迫力ある映像で臨場感たっぷりです。


